医学書の感想

実際に購入した医学書のレビューサイト

【書評】 人工呼吸ケアのポイント400 【感想】

オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 内容 聖路加国際病院の看護師の方が書かれた看護師向けの人工呼吸器ケアに関する本です。2005年発刊の少し古い本ですが、内容は今の本と比べても全く見劣りしません。呼吸のアセスメントから基本的な処…

【書評】 救急外来 ただいま診断中! 【感想】

オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 内容 2015年12月に発売された、順天堂大学練馬病院の屋根瓦式の研修医教育プログラム(勉強会)から生まれた研修医向けの救急本です。 内容は全部で22項目に分かれており、意識障害、失神、けいれん、ショ…

【書評】 パワーアップ いまさら聞けない腹部エコーの基礎 第2版 【感想】

オススメ度 ★★ (専門知識を学びたい人におすすめ) 1. 内容 腹部エコーのベストセラー本のひとつで、医学生や研修医から検査技師・放射線技師などの腹部エコー初心者を対象に書かれています。どこにでもある装置を駆使して、効率よく診断にたどりつけるよう…

【書評】 プロブレム別診療マネジメントチャート50:主治医力がすごい! /天理よろづのレジデントはここまでやる 【感想】

オススメ度 ★★★★ (初期研修医におすすめ) 1. 内容 初期研修医向けのいわゆるレジデントマニュアル本のひとつです。50個のプロブレム(疼痛、消化器、循環器、腎泌尿器など)が順に挙げられ、プロブレム別に鑑別疾患、マネジメントチャート、診察時のTipsが…

【書評】 消化管癌カラーアトラス―内視鏡所見から病理診断へ迫る 【感想】

オススメ度 ★ (知識をさらに深めたい人におすすめ) 1. 内容 上下部内視鏡検査のカラーアトラスです。内容は鮮明で大きな内視鏡写真と病理像の対比が主体で、それぞれ詳細な解説を交えながら同じ筆者によって一貫性をもってまとめられています。胃癌や大腸…

【書評】 あらゆる症例に対応できる!消化器がん化学療法 【感想】

オススメ度 ★★ (専門知識を学びたい人におすすめ) 1. 内容 消化器癌(食道癌、胃癌、大腸癌、肝癌、胆道癌、膵癌、NET、GIST)に使われる抗癌剤の作用機序、薬物動態、副作用の詳細な説明から始まり、各疾患の基本的なレジメン、対応が難しい病態の治療の…

【書評】 研修医当直御法度 百例帖 第2版 【感想】

オススメ度 ★★★★ (初期研修医におすすめ) 1. 内容 寺沢先生の書かれた救急の症例本です。筆者の周囲の失敗談をもとに構成された本で、意識障害、失神・けいれん・呼吸・循環、ショック・乏尿、急性腹症、消化管出血、頭頸部外傷、胸腹部・骨盤外傷、特殊救…

【書評】 専門医のための腎臓病学 第2版 【感想】

オススメ度 ★★ (専門知識を学びたい人におすすめ) 1. 内容 2009年発行の腎臓病(腎臓専門医向け)の成書です。600ページ超のゴツい本で、内容は大きく分けて症候編と疾患各論の2つに分かれています。前半180ページ程度は症候編で、蛋白尿、血尿、膿尿、糖…

【書評】 臨牀消化器内科 2015年6月増刊号 「胃癌の診療」 【感想】

オススメ度 ★ 臨牀消化器内科 6月増刊号 「胃癌の診療」を読みました。 病院の棚に置いてあるのを読んで、実際に購入してみて何度か通読しました。 1. 内容 臨牀消化器内科としては2004年以来10年ぶりの「胃癌」の増刊号です。 胃癌診療に必要な基礎知識、診…

【書評】 誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた 【感想】

オススメ度 ★ (知識をさらに深めたい人におすすめ) 1. 内容 “風邪の診かたとその周辺”を医師目線で可能な限り体系的に整理してみた本です。 風邪を風邪と診断するアプローチ、風邪に紛れた風邪ではない病気を診断するアプローチが症状に分けてひとつひとつ…