医学書の感想

実際に購入した医学書のレビューサイト

【書評】 日本臨床 2015年7月号 特集:酸関連疾患 【感想】

> オススメ度 ★ (知識をさらに深めたい人におすすめ) 1. 内容 GERD、FDなどの胃酸に関連した疾患の特集です。胃酸の分泌機構(H+,K+-ATPase)の図説、欧米との酸関連疾患の比較、日本人の年代別胃酸分泌の推移についての総説から、GERD、NERD、NSAIDs潰瘍、…

【書評】 レジデントノート 2013年7月号 入院患者の血糖コントロール 【感想】

オススメ度 ★★★★ (初期研修医におすすめ) 1. 内容 「入院患者の糖尿病治療の基本はインスリン」ということは、教科書的で誰でも知っていることですが、実際にどう使うのかを書いた本は少ないようです。そして、全ての症例で漫然とスライディングスケール法…

【書評】 糖尿病専門医研修ガイドブック 改訂第6版 【感想】

オススメ度 ★★ (専門知識を学びたい人におすすめ) 1. 内容 日本糖尿病学会の新しい「糖尿病専門医研修カリキュラムチェックリスト」「糖尿病専門医研修カリキュラム」に完全対応したテキストです。B5判で514ページの分厚い本ですが、糖尿病の定義から始ま…

【書評】 medicina 2015年7月号 特集:自信がもてる頭痛診療 【感想】

medicina(メディチーナ)は「いかに診るか」をコンセプトに臨床医の診療に不可欠な情報をプラクティカルにまとめた毎月の特集、知識のアップデートと技術のブラッシュアップに直結する連載も充実の総合月刊誌です。幅広い内科診療に共通の知識・技術が満載の…

【書評】 研修医当直御法度 第5版 【感想】

オススメ度 ★★★★★ (研修医必携本のひとつ) 1. 内容 右も左もわからない、生まれたての初期研修医のための救急・当直本です。初めにこんなことが書いてあります。「当直している上級医師は研修医より高い当直料金をもらっていることを忘れるな。迷ったらど…

【書評】 この1冊で極める不明熱の診断学 【感想】

オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 内容 全編にわたって「不明熱は、発熱のみに注目していては診断はつかない。発熱以外の手掛かり(+α)に目を向けないといけない」という理念に基づいた内容です。膨大な鑑別診断の中から、“その疾患らし…

【書評】 Hospitalist 特集:腎疾患 Vol.2 No.1 2014 【感想】

Hospitalistは集中治療で有名なIntensivist(インテンシヴィスト)の姉妹本です。2014年に発刊が開始されました。入院患者の病棟管理だけではなく、地域医療連携を含めた外来診療のできるジェネラリスト(=Hospitalist)を志す人のためのクォータリーマガジン…

【書評】 Hospitalist 特集:消化管疾患 Vol.2 No.3 2014 【感想】

Hospitalistは集中治療で有名なIntensivist(インテンシヴィスト)の姉妹本です。2014年に発刊が開始されました。入院患者の病棟管理だけではなく、地域医療連携を含めた外来診療のできるジェネラリスト(=Hospitalist)を志す人のためのクォータリーマガジン…

【書評】 慢性膵炎診療ガイドライン〈2015〉 【感想】

オススメ度 ★★ (専門知識を学びたい人におすすめ) 1. 内容 全編にわたってクリニカルクエスチョンを主体とした検査・治療の推奨度およびエビデンスが記載されています。本ガイドラインのなかで目立つものでは、血中・尿中膵酵素の感度は高くない(特異度は…

【書評】 胸部X線診断に自信がつく本 第2版 【感想】

オススメ度 ★★★★ (この分野に関わる人すべてにおすすめ) 1. 内容 初期研修医向けに書かれた胸部単純X線写真の本です。体位などの撮影条件によるX線像の違い、胸部CTとX線での映る像の違いなど、X線読影の基本原理から丁寧に解説されています。「曇っている…