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【書評】 消化管癌カラーアトラス―内視鏡所見から病理診断へ迫る 【感想】

消化管癌カラーアトラス―内視鏡所見から病理診断へ迫る

オススメ度 ★

(知識をさらに深めたい人におすすめ)

1. 内容

上下部内視鏡検査のカラーアトラスです。内容は鮮明で大きな内視鏡写真と病理像の対比が主体で、それぞれ詳細な解説を交えながら同じ筆者によって一貫性をもってまとめられています。胃癌や大腸癌などの代表的な消化器疾患はもちろん網羅されており、内視鏡観察の要点、病理像や切除標本の解説に紙面を多く割かれている内容になっています。
 

2. 本書の特徴

大きなカラー画像で食道から十二指腸の疾患を網羅しつつ、すべての症例について内視鏡像と病理組織像を対比している点が本書の特徴です。珍しい症例の画像や解説も随所にあり病理の勉強にも活かせます。
 

3. おわりに

本書のようなアトラスは日常診療で困ったときに役に立っています。内視鏡所見だけではなく病理学的な視点から知識を補充するのにも役に立ちました。自分は目の前の病理画像と本書の画像を見比べて活用しています。



消化管癌カラーアトラス―内視鏡所見から病理診断へ迫る

消化管癌カラーアトラス―内視鏡所見から病理診断へ迫る