消化器内視鏡医にとって読むべき重要な論文200篇が、「頭頸部」(5篇)、「食道」(30篇)、「胃」(60篇)、「十二指腸」(5篇)、「小腸」(15篇)、「大腸」(85篇)の6カテゴリー別に収載されています。いずれも1論文1ページの読み切りとなっています。各論文は、その論文のポイントとなる点を簡潔にまとめた「概説」と、その論文の重要性やその論文がもたらした影響・関連する背景などを各執筆者の視点から解説した「解説」で構成されています。
内容紹介より引用:https://cbr-pub.com/book/061.html
オススメ度 ★★★★★
(消化器内科、内視鏡医におすすめ)
内容
静岡がんセンターや国立がん研究センターが共同で作成された本です。食道・胃・大腸のカテゴリ別に200本の消化器内視鏡検査・治療に関する論文が幅広く紹介されています。1ページに1論文が紹介されていて、英文タイトル・研究デザイン・概要(アブストラクト)・解説・結論のシンプルな構成です。
例えば、「胃腫瘍に対するESD後の二次内視鏡検査は推奨されるか?」という疑問については、2015年の論文や2016年の多施設共同研究による論文を基に詳細な解説があり、最後に「ESD術後の確認内視鏡検査を行うことは推奨されない」と説明されています。2018年現在としては常識のように考えられていることの変遷・経緯がはっきりとしたエビデンスとして理解できます。
本書の特徴
1ページ1論文のシンプルな構成で、サクサクと読むことができます。解説が丁寧でわかりやすいので疑問を持つことなく読み通せます。今現在、当然のように考えられていることが、どういった研究を基礎としてできあがってきているのか理解できます。
おわりに
誰でも知っているレベルで有名な論文の紹介もあれば、初めて目にするような論文も多数紹介されていて非常に勉強になりました。消化器内視鏡検査に携わる人間であれば「必読」と言えるレベルの本だと考えます。是非お勧めです。
これだけは読んでおきたい! 消化器内視鏡医のための重要論文200篇 <消化管腫瘍編>
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消化器内視鏡第29巻3号増大号 消化器内視鏡の基礎知識と基本テクニック
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消化器内視鏡 Vol.30 No.6(201 どうマネージする?大腸憩室出血・憩室炎
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