医学書の感想

実際に購入した医学書のレビューサイト

【書評】 あらゆる症例に対応できる!消化器がん化学療法 【感想】

オススメ度 ★★ (専門知識を学びたい人におすすめ) 1. 内容 消化器癌(食道癌、胃癌、大腸癌、肝癌、胆道癌、膵癌、NET、GIST)に使われる抗癌剤の作用機序、薬物動態、副作用の詳細な説明から始まり、各疾患の基本的なレジメン、対応が難しい病態の治療の…

【書評】 研修医当直御法度 百例帖 第2版 【感想】

オススメ度 ★★★★ (初期研修医におすすめ) 1. 内容 寺沢先生の書かれた救急の症例本です。筆者の周囲の失敗談をもとに構成された本で、意識障害、失神・けいれん・呼吸・循環、ショック・乏尿、急性腹症、消化管出血、頭頸部外傷、胸腹部・骨盤外傷、特殊救…

【書評】 専門医のための腎臓病学 第2版 【感想】

オススメ度 ★★ (専門知識を学びたい人におすすめ) 1. 内容 2009年発行の腎臓病(腎臓専門医向け)の成書です。600ページ超のゴツい本で、内容は大きく分けて症候編と疾患各論の2つに分かれています。前半180ページ程度は症候編で、蛋白尿、血尿、膿尿、糖…

【書評】 臨牀消化器内科 2015年6月増刊号 「胃癌の診療」 【感想】

オススメ度 ★ 臨牀消化器内科 6月増刊号 「胃癌の診療」を読みました。 病院の棚に置いてあるのを読んで、実際に購入してみて何度か通読しました。 1. 内容 臨牀消化器内科としては2004年以来10年ぶりの「胃癌」の増刊号です。 胃癌診療に必要な基礎知識、診…

【書評】 誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた 【感想】

オススメ度 ★ (知識をさらに深めたい人におすすめ) 1. 内容 “風邪の診かたとその周辺”を医師目線で可能な限り体系的に整理してみた本です。 風邪を風邪と診断するアプローチ、風邪に紛れた風邪ではない病気を診断するアプローチが症状に分けてひとつひとつ…

【書評】 日本臨床 2015年7月号 特集:酸関連疾患 【感想】

> オススメ度 ★ (知識をさらに深めたい人におすすめ) 1. 内容 GERD、FDなどの胃酸に関連した疾患の特集です。胃酸の分泌機構(H+,K+-ATPase)の図説、欧米との酸関連疾患の比較、日本人の年代別胃酸分泌の推移についての総説から、GERD、NERD、NSAIDs潰瘍、…

【書評】 レジデントノート 2013年7月号 入院患者の血糖コントロール 【感想】

オススメ度 ★★★★ (初期研修医におすすめ) 1. 内容 「入院患者の糖尿病治療の基本はインスリン」ということは、教科書的で誰でも知っていることですが、実際にどう使うのかを書いた本は少ないようです。そして、全ての症例で漫然とスライディングスケール法…

【書評】 糖尿病専門医研修ガイドブック 改訂第6版 【感想】

オススメ度 ★★ (専門知識を学びたい人におすすめ) 1. 内容 日本糖尿病学会の新しい「糖尿病専門医研修カリキュラムチェックリスト」「糖尿病専門医研修カリキュラム」に完全対応したテキストです。B5判で514ページの分厚い本ですが、糖尿病の定義から始ま…

【書評】 medicina 2015年7月号 特集:自信がもてる頭痛診療 【感想】

medicina(メディチーナ)は「いかに診るか」をコンセプトに臨床医の診療に不可欠な情報をプラクティカルにまとめた毎月の特集、知識のアップデートと技術のブラッシュアップに直結する連載も充実の総合月刊誌です。幅広い内科診療に共通の知識・技術が満載の…

【書評】 研修医当直御法度 第5版 【感想】

オススメ度 ★★★★★ (研修医必携本のひとつ) 1. 内容 右も左もわからない、生まれたての初期研修医のための救急・当直本です。初めにこんなことが書いてあります。「当直している上級医師は研修医より高い当直料金をもらっていることを忘れるな。迷ったらど…