医学書の感想

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研修医向け

【書評】 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け 【感想】

オススメ度 ★★★ 1. 内容 解熱鎮痛薬、頭痛薬、めまい・制吐薬、便秘薬、止痢薬、胃薬、睡眠薬、感冒薬、抗不安薬、鎮咳薬、去痰薬、止痒薬……それぞれの薬剤が症例と具体的な処方例とともに系統立って記載されています。薬が効かなかった場合の症例や使い分け…

【書評】 ECGブック -心電図センスを身につける- 第3版 【感想】

オススメ度 ★★★★★ (医療関係者みんなにおすすめ) 1. 内容 基礎の基礎から、読者に語りかけるように丁寧に心電図の解説が書いてあります。「心電図とは何か」「誘導とは何か」「PQRST波の成り立ち」「心拍数」「調律」など……について過不足ない量の情報が記…

【書評】 ER・ICU診療を深める 救急・集中治療医の頭の中 【感想】

大津市民病院の小尾口先生が書かれた救急の本です。 数ページをパッと見て、面白そうだと思って衝動買いしました。 オススメ度 ★★★ 1. 内容 小さくコンパクトです。「シンプルに考える、イージーに考えない」の帯が目を引きます。内容は大きく7パート「診断…

【書評】 輸液スーパー指南塾(レジデントノート増刊号) 【感想】

オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 内容 2013年発行の輸液についてのレジデントノート増刊号です。 以前書いた輸液療法パーフェクトは2009年のもので、4年ぶりの輸液の増刊号です。輸液療法パーフェクトよりも輸液について基礎の基礎から…

【書評】 輸液療法パーフェクト(レジデントノート増刊) 【感想】

輸液は内科外科を問わずほとんどの科で必要となる知識です。 研修医の頃、輸液について勉強しようと思って本書を購入しました。 オススメ度 ★★★★ (初期研修医におすすめ) 1. 外観 他のレジデントノート増刊号と同様の見た目です。 2. 内容 輸液の基本(体…

【書評】 教えて! ICU 集中治療に強くなる 【感想】

教えて! ICU 集中治療に強くなる作者: 早川桂,清水敬樹出版社/メーカー: 羊土社発売日: 2013/02/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 「レジデントノート」で連載されていた人気コラムを集めて単行本化したものです。 オススメ度 ★★★ 1. 外観 真っ…

【書評】 外来を愉しむ 攻める問診 【感想】

救急では著名な山中先生の書かれた本です。 研修医時代、救急をローテートしたときに購入しました。 オススメ度 ★★★★ (研修医におすすめ) 1. 外観 BEAM(Bunkodo Essential&Advanced Mook)シリーズのひとつです。 卒後5-6年目までを対象とした特集テーマの…

【書評】 あなたも名医! もう困らない救急・当直 〈ver.2〉 【感想】

オススメ度 ★★★★ (初期研修医におすすめ) 1. 内容 救急では著名な福井大学の林 寛之先生が書かれた本です。 救急外来で頻繁に出会う症状を中心に記載されています。発熱、頭痛、胸痛、急性腹症、関節痛、めまい、ショック、失神、けいれん、麻痺、しびれ、…

【書評】 内科レジデントの鉄則 第2版 【感想】

オススメ度 ★★★★★ (研修医必携本のひとつ) 1. 内容 新人研修医向けに内科の「鉄則」が3パートに分けて記載されています。 例えば、パートⅠでは発熱は感染症だけが原因とは限らないとか、wheezeが聴取されるのは気管支喘息に限らない(急性心不全もある)と…

【書評】 異常値の出るメカニズム 第6版 【感想】

オススメ度 ★★★★ (この分野に関わる人すべてにおすすめ) 1. 内容 各検体を用いた検査値の「検査法」「体内での動態」「臨床的意義」「上がっている場合、下がっている場合に考えられる疾患」「検査の限界」「ピットフォール」などが詳細に記載されています…

【書評】 ねころんで読める抗菌薬: やさしい抗菌薬入門書 【感想】

オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 内容 前半は「抗菌薬の種類・特徴・使いわけ」などの一般的な話が中心、後半は「細菌別の特徴」が書いてあります。平易でわかりやすい表現がほとんどですが、要点はしっかり抑えられている解説がされて…

【書評】 循環器治療薬ファイル -薬物治療のセンスを身につける- 第2版 【感想】

オススメ度 ★★ (専門知識を学びたい人におすすめ) 1. 外観 「ファイルシリーズ」というか「センスを身につけるシリーズ」というか、このシリーズはボーダー柄で一貫したデザインになっています。シリーズで揃えると結構綺麗に見えます。 2. 内容 「病態か…

【書評】 ジェネラリストのための内科外来マニュアル 【感想】

「ジェネラリストのための内科外来マニュアル」を購入しました。 2013年に沖縄県立中央病院の金城先生が執筆された本です。 オススメ度 ★★★★★ (一般内科外来をするようになった人におすすめ) 1. 内容 症候学が中心です。内科外来で必ず出会う症状、例えば…

【書評】 緩和治療薬の考え方,使い方 【感想】

オススメ度 ★★★★ (この分野に関わる人すべてにおすすめ) 1. 内容 痛み、吐き気、食欲不振、呼吸困難、便秘、不眠、抑うつ、せん妄など癌に随伴する症状の機序の解説と、それに対する薬剤の処方例が順序立てて記載されています。実地臨床と最新研究に基づい…

【書評】 レジデントのための感染症診療マニュアル 第3版 【感想】

第2版が発売されてから約8年ぶりの改訂のようです。 オススメ度 ★★★★ (この分野に関わる人すべてにおすすめ) 1. 外観 目を引くのが「熱・白血球・CRPから解放される1冊」とデカデカと書かれている帯です。感染症を診るうえで当然のことですが、上記の3つの…