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【書評】 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け 【感想】

症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け改訂版

オススメ度 ★★★

1. 内容

解熱鎮痛薬、頭痛薬、めまい・制吐薬、便秘薬、止痢薬、胃薬、睡眠薬、感冒薬、抗不安薬、鎮咳薬、去痰薬、止痒薬……それぞれの薬剤が症例と具体的な処方例とともに系統立って記載されています。薬が効かなかった場合の症例や使い分けのポイントが書いてあり勉強になります。

2. 本書の特徴

① プライマリケアに欠かせない頻用薬を症状別に比較して解説
② 分類図で類似した薬が一目でわかる!
③ 年齢や基礎疾患、本人の希望などを考慮した薬の選び方と根拠が明解!
④ すぐに活かせる具体的な処方例が満載!

3. おわりに

研修医の初めの頃、めまいや解熱鎮痛薬など対症療法として使う薬は、何も考えずに上級医の処方をマネすること(経験による処方)が多かったのを思い出します。本書のように系統立てて作用機序から頻用薬の使い分けのポイントを学ぶことは疾患を理解する意味でも大変勉強になると思います。研修医にはオススメの本です。


症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け改訂版

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類似薬の使い分け 改訂版〜症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる

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  • 出版社/メーカー: 南江堂
  • 発売日: 2015/01/14
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