【書評】 頼れる主治医になるための高齢者診療のコツを各科専門医が教えます 【感想】

オススメ度　★★★★

（初期研修医におすすめ）

1. 内容

専門外の疾患についても適切な判断のできる一般内科医（＝頼れる主治医）になるための本です。眼科、皮膚科、婦人科、整形外科、耳鼻咽喉科、脳外科、泌尿器科、歯科、精神科それぞれの専門医からのアドバイスが載っています。

・目やにがひどい高齢者を診るポイントはどこか？
・抗血栓薬使用中の抜歯はどうするか？
・積極的治療を行わない高齢者の前立腺がんのフォローアップはどうするか？
……など、一般内科医にとっては興味深い内容ばかりです。

2. 本書の特徴

内科医が判断に困りがちな症例が集められています。「すぐに専門医にコンサルトすべきか、様子を見ていいか」の各科専門医による判断基準が明確に記載されています。専門外疾患のポイントがわかりやすく書いてあるので、知識の補充になります。

3. おわりに

一般内科外来や病棟で頻繁に遭遇する内科以外の病態が載っています。
一般病院の内科では専門領域だけを診るわけにはいかないので、個人的にも高齢者の目やに・皮疹・めまい・腰痛は外来でもよく診ますし、本書を読んで知識の整理ができたのではないかと思います。

頼れる主治医になるための高齢者診療のコツを各科専門医が教えます

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