オススメ度 ★★
(専門知識を学びたい人におすすめ)
内容
「慢性胃炎」の歴史、病理診断、内視鏡診断(拡大内視鏡診断)、臨床診断(血清診断)、A型胃炎の診断、残胃炎などの知見をまとめた一冊です。
胃炎の歴史は古く、多様な分類が呈示されていますが、日本では2014年の第85回日本消化器内視鏡学会総会から「胃炎の京都分類」が新たな胃炎分類として提案されるようになりました。
本書ではこれまでの胃炎分類の歴史、「Updated Sydney System」と「胃炎の京都分類」を中心に慢性胃炎の組織学的病理学的な違いについて、専門の筆者ごとに記事をわけて、大変わかりやすく記載されています。
本書の特徴
きれいな内視鏡写真が豊富でヘリコバクターピロリ菌除菌前・除菌後の違いがわかりやすくなっています。胃炎の京都分類についてはわかりやすくテーブル表記、画像も大きく掲載してあります。
おわりに
本書を読んでみて今一度勉強になりました。日本で上部消化管内視鏡検査に携わる人は、これからは完璧とは言わなくても京都分類の方法を知っておく必要があると思います。
胃と腸では今後「胃炎のすべて」という企画を増刊で考えている(?)らしく期待しています。
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