医学書の感想

実際に購入した医学書のレビューサイト

【書評】 専門医のための腎臓病学 第2版 【感想】

専門医のための腎臓病学 第2版

オススメ度 ★★

(専門知識を学びたい人におすすめ)

1. 内容

2009年発行の腎臓病(腎臓専門医向け)の成書です。600ページ超のゴツい本で、内容は大きく分けて症候編と疾患各論の2つに分かれています。前半180ページ程度は症候編で、蛋白尿、血尿、膿尿、糖尿、乏尿、無尿、多尿など尿に関する分子機構や臨床的意義が詳細に説明されていて検査値の本のような内容になっていて、そのあとに浮腫、高血圧、電解質異常、酸塩基平衡などの一般的な腎臓内科の症候が並びます。後半400ページは各論で、各種腎疾患の定義、病態、症状、兆候、検査、診断、治療、予後まで余さず書いてあります。

2. 本書の特徴

第一線での腎臓病診療に役立つ実践書です。腎の構造・機能から疾患の診断・治療まで、この一冊でほとんど学べます。専門医向けのテキストということで、かなり稀な腎疾患までしっかりとまとめられていて知識欲を刺激される内容です。読み応えがあります。

3. おわりに

本書は腎臓内科の先生に勧められて購入しました。正直、腎臓に関しては腎臓内科レジデントマニュアル 改訂第7版だけでもかなりの内容を網羅していますが、本書ともう数冊を併用して日々知識の補充をしています。



専門医のための腎臓病学 第2版

専門医のための腎臓病学 第2版

腎臓内科レジデントマニュアル 改訂第7版

腎臓内科レジデントマニュアル 改訂第7版

  • 作者: 編著:今井 圓裕(中山寺いまいクリニック院長/藤田保健衛生大学腎内科学客員教授)
  • 出版社/メーカー: 診断と治療社
  • 発売日: 2015/04/21
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
極論で語る腎臓内科 (極論で語る・シリーズ)

極論で語る腎臓内科 (極論で語る・シリーズ)

レジデントのための血液透析患者マネジメント 第2版

レジデントのための血液透析患者マネジメント 第2版