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【書評】 研修医当直御法度 第5版 【感想】

研修医当直御法度 第5版

オススメ度 ★★★★★

(研修医必携本のひとつ)

1. 内容

右も左もわからない、生まれたての初期研修医のための救急・当直本です。

初めにこんなことが書いてあります。「当直している上級医師は研修医より高い当直料金をもらっていることを忘れるな。迷ったらどんどん起こせばいい。すべては患者さんのためだ!」「忙しく、眠く、空腹で、トイレに行けず、腹が立っても患者には八つ当たりするな!」などなど、面白おかしく救急における心構えの重要性が説かれています。その後、救急外来で出会う症状別にそれぞれ2~3ページで診療の進め方と診断のポイントが箇条書きにされています。

2. 本書の特徴

内科から外科、眼科や耳鼻科などのマイナーの救急まで、救急外来の症候学が幅広くまとまっています。2~3ページ以内で具体的にポイントを絞って箇条書きにしてあるので、救急に呼ばれてから到着するまでの間に必要事項に目を通すことができます(実際、そういう使い方がメインになると思います)。鑑別診断のための図表も多くかなりの情報量です。難点は箇条書きのスタイルなので記憶に定着しにくいことでしょうか。

3. おわりに

言わずと知れたベストセラー救急・当直本です。これを持ってない研修医を探すほうが難しいくらいみんな持っていました。昔の第3版ですら、いまだに上級医の棚に置いてあるのも見かけます。自分も研修医時代には必ず持ち歩き、ボロボロになるまで読み込みました。この本+αでかなりの修羅場をくぐってこれましたし、いまだに救急当直時には必携の一冊です。
 

4. 追記

2016年7月9日に第6版が出ます(約4年ぶりの改訂)。
これから購入される方はこちらをオススメします。
研修医当直御法度 第6版 ピットフォールとエッセンシャルズ



研修医当直御法度 第6版 ピットフォールとエッセンシャルズ

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研修医当直御法度 百例帖  第2版

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当直医マニュアル2016第19版

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