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【書評】 内科レジデントの鉄則 第2版 【感想】

内科レジデントの鉄則 第2版

オススメ度 ★★★★★

(研修医必携本のひとつ)

1. 内容

新人研修医向けに内科の「鉄則」が3パートに分けて記載されています。
例えば、パートⅠでは発熱は感染症だけが原因とは限らないとか、wheezeが聴取されるのは気管支喘息に限らない(急性心不全もある)とか、糖尿病患者の意識障害はまず低血糖から疑うとか、胸痛はまず5大鑑別疾患を疑うとか、腹痛の部位と原因の臓器は一致しないことがあるとか、そういった基本中の基本がしっかりと書かれています。
パートⅡでは喘息や腸炎など頻繁に遭遇する疾患(common disease)についてまずどんなことを考えるべきなのか、パートⅢでは点滴や栄養についてどうやってアセスメントして方針を決めていけば良いのか記載されています。
右も左もわからない新人の1年目の4月頃には全ての項目がチンプンカンプンな内容ばかりのように思えましたが、今読み返してみると各項目が非常にまとまっていて理解しやすいものばかりです。研修を終えた後に読み返してみても気付かされることが多くたいへん勉強になります。

2. 本書の特徴

研修医の視点で書かれている
病棟、救急、当直の際に困りそうなことに焦点を絞ってある
 本書をどういった場面で開けばいいのかがわかりやすい

3, おわりに

研修病院として人気の聖路加国際病院の内科カンファレスから生まれた本です。自分はこの本を研修医1年時に上級医から勧められて購入しました。クリニカルパールの塊のような本で、今でもたまに読み返すことがあります。

研修医による研修医のための本で、症状に対して考えうる原因をアセスメントしてから取り掛かるという内科医として必要なスタンスを新人研修医に叩き込むことを目的として作成された本です。ド新人の頃に本書を読んでも全く理解できないことも多いですが、おそらくある程度(数か月程度?)研修を積んで、仕事に慣れてきた頃に再度読み返すとスルスルと頭に入ってくると思います。

レジデントノート増刊号など、研修医向けに書かれた内科の本は最近増えてきているようですが、要点がうまくまとまっている本書は研修の際は手元に置いておく価値があると思いますし、研修が終わってからも役立つことが多いと思います。


内科レジデントの鉄則 第2版

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