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【書評】 緩和治療薬の考え方,使い方 【感想】

緩和治療薬の考え方、使い方

オススメ度 ★★★★

(この分野に関わる人すべてにおすすめ)

1. 内容

痛み、吐き気、食欲不振、呼吸困難、便秘、不眠、抑うつ、せん妄など癌に随伴する症状の機序の解説と、それに対する薬剤の処方例が順序立てて記載されています。実地臨床と最新研究に基づいた多彩で具体的な処方例はすぐに現場で活用できるものばかりです。きめ細やかな処方例を見ると、これまでしっかりと緩和ケアができていたのかと自省の念に駆られます。

2. 本書の特徴

癌の随伴症状、それぞれの病態が機序から書かれており、さらにその症状に応じた具体的な処方例があることが本書の特徴です。
緩和ケアガイドラインよりもさらに選択肢の多い、豊富な処方例があります。読みやすく持ち歩きやすいサイズで、リーズナブルな価格、しかも最新の知見(2015年時点)に基づいていることも大きなポイントです。

3. おわりに

2014年3月に初版が出たばかりの新しい本です。実際に緩和ケアの現場に立つようになり、医学書を探していたところ本書を見つけて、すぐに購入しました。

様々な面から緩和のアプローチを提供してくれる本書は緩和ケアの現場で非常に役立っています。これから緩和ケアを学ぼうと志す人にとっても本書はスタンダードな一冊になりうるのではないかと思います。自分は緩和ケアに携わる時には本書を必ず読み返していますし、困っている同僚がいたら本書を勧めています。痒い所に手が届くとても良い本なので、緩和で困っている方はぜひ一読してみてください。



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