医学書の感想

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一般内科

【書評】 急性腹症診療ガイドライン2015 【感想】

急性腹症診療ガイドライン2015作者: 急性腹症診療ガイドライン出版委員会出版社/メーカー: 医学書院発売日: 2015/03/09メディア: 大型本この商品を含むブログを見る急性腹症診療ガイドライン出版委員会 ・日本腹部救急医学会 ・日本医学放射線学会 ・日本プ…

【書評】 消化器診療の疑問、これで納得!(レジデントノート増刊) 【感想】

レジデントノート増刊 Vol.15 No.8 消化器診療の疑問、これで納得! 〜外来・病棟・当直での初期対応や鑑別診断から検査・画像・薬物治療まで、よくある悩みに答えます作者: 花田敬士出版社/メーカー: 羊土社発売日: 2013/07/20メディア: 単行本この商品を含…

【書評】 頼れる主治医になるための高齢者診療のコツを各科専門医が教えます 【感想】

オススメ度 ★★★★ (初期研修医におすすめ) 1. 内容 専門外の疾患についても適切な判断のできる一般内科医(=頼れる主治医)になるための本です。眼科、皮膚科、婦人科、整形外科、耳鼻咽喉科、脳外科、泌尿器科、歯科、精神科それぞれの専門医からのアドバ…

【書評】 治療に活かす!栄養療法はじめの一歩 【感想】

オススメ度 ★★★★ (この分野に関わる人すべてにおすすめ) 1. 内容 初期研修医向けの栄養療法の本です。内容は、学生時代の講義では教わらない「食事オーダー」の基本から始まります。研修医と指導医の対話の中で、“栄養状態が悪いとリンパ球の機能障害、抗…

【書評】 内科で出会う 見ためで探す皮膚疾患アトラス 【感想】

オススメ度 ★★ (専門知識を学びたい人におすすめ) 1. 内容 タイトル通りの内容です。皮膚科非専門医が、診断に近いところに到達するのを支援することを目標にしたアトラスです。「頭のてっぺん」から「足の裏」まで「内科で出会う皮膚疾患」が写真付きで掲…

【書評】 薬がみえる vol.1 【感想】

オススメ度 ★★★★ (この分野に関わる人すべてにおすすめ:医師、薬剤師、看護師、医薬学生) 1. 内容 「病気がみえるシリーズ」の類書で待望の「薬」バージョンです。 基礎的な生理学から薬理学、そして主要疾患の病態から薬物の作用機序までの流れが解説さ…

【書評】 UCSFに学ぶ できる内科医への近道 【感想】

オススメ度 ★★★★ (初期研修医におすすめ) 1. 内容 内科全体を網羅する実践的なテキストです。「ワシントンマニュアルの日本語版」とも巷(?)では言われているようです。Part1「救急医療」Part2「カルテの書き方・レントゲン・CT・心電図の読み方」Part3「代…

【書評】 教えて! ICU Part 2 集中治療に強くなる 【感想】

Part1はかなり以前に読みましたが、先日「教えて! ICU Part 2 集中治療に強くなる」を購入し読みましたので感想を書きます。 オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 内容 Part1同様、救急~ICUで出会う病態を中心に解説されています。 「体温…

【書評】 プライマリ・ケアの現場で役立つ一発診断100 一目で見ぬく診断の手がかり 【感想】

プライマリ・ケアの現場で役立つ一発診断100―一目で見ぬく診断の手がかり作者: 宮田靖志,中川紘明出版社/メーカー: 文光堂発売日: 2011/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログを見る オススメ度 ★★ (さらに知識を深めたい人におす…

【書評】 急性膵炎診療ガイドライン 2015 (第4版) 【感想】

オススメ度 ★★ (専門知識を学びたい人におすすめ) 1. 内容 第Ⅰ章:ガイドラインの目的・使用方法・作成方法 第Ⅱ章:用語の定義 第Ⅲ章:疫学 第Ⅳ章:基本的診療方針と診療フローチャート 第Ⅴ章:急性膵炎の診断 第Ⅵ章:急性膵炎の重症度診断 第Ⅶ章:急性膵…

【書評】 INTENSIVIST (特集:急性心不全) VOL.2 NO.4 2010 【感想】

INTENSIVIST(インテンシビスト)とは「世界標準の集中治療を誰にでもわかりやすく」をコンセプトに、若手医師の育成や情報交換を目的として発足した「日本集中治療教育研究会」(JSEPTIC)の活動をベースに、年4回発行されているクォータリーマガジンです(MEDs…

【書評】 心電図の読み方パーフェクトマニュアル 【感想】

オススメ度 ★★★★★ (医療関係者みんなにおすすめ) 1. 内容 「パーフェクトマニュアル」を謳っている通り、心電図の読み方の基本から正常~異常な心電図を網羅し詳細に解説されています。PQRST波の異常が認められる部位によって細かく“21チャプター”に分けら…

【書評】 帰してはいけない外来患者 【感想】

オススメ度 ★★★ 1. 内容 初めて外来を担当する後期研修医向けに書かれた本です。 ・外来診療の極意=“忙しい外来で、効率よく診断を絞り込んでいく。そしてたとえ診断がつかなくても『帰してはいけない患者』を見逃さない”こと、そしてそれを実践するために…

【書評】 腎臓内科レジデントマニュアル 【感想】

オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 外観 コンパクトで持ち運びに便利です。表紙を外すとシックな英語表記となり持ち歩いていても目立ちません。 2. 内容 各種腎疾患の検査~手技から診断~治療までほとんど網羅されています。コラムも豊富…

【書評】 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け 【感想】

オススメ度 ★★★ 1. 内容 解熱鎮痛薬、頭痛薬、めまい・制吐薬、便秘薬、止痢薬、胃薬、睡眠薬、感冒薬、抗不安薬、鎮咳薬、去痰薬、止痒薬……それぞれの薬剤が症例と具体的な処方例とともに系統立って記載されています。薬が効かなかった場合の症例や使い分け…

【書評】 もしも心電図が小学校の必修科目だったら 【感想】

オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 内容 小学校の科目になぞらえて、 ・国語(声に出して心電図を読む) ・体育(運動負荷心電図、急変時の胸骨圧迫) ・音楽(不整脈) ・社会(脚ブロック) ・英語(虚血性心疾患をめぐる日米の違い) …

【書評】 ECGブック -心電図センスを身につける- 第3版 【感想】

オススメ度 ★★★★★ (医療関係者みんなにおすすめ) 1. 内容 基礎の基礎から、読者に語りかけるように丁寧に心電図の解説が書いてあります。「心電図とは何か」「誘導とは何か」「PQRST波の成り立ち」「心拍数」「調律」など……について過不足ない量の情報が記…

【書評】 輸液スーパー指南塾(レジデントノート増刊号) 【感想】

オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 内容 2013年発行の輸液についてのレジデントノート増刊号です。 以前書いた輸液療法パーフェクトは2009年のもので、4年ぶりの輸液の増刊号です。輸液療法パーフェクトよりも輸液について基礎の基礎から…

【書評】 つまずき症例で学ぶ薬の処方徹底トレーニング 【感想】

オススメ度 ★★★ 1. 外観 コンパクトでシンプルな外観です。 2. 内容 81の症例をベースとした薬の処方について記載されています。循環器、消化器、呼吸器、代謝内分泌、腎リウマチ膠原病、神経、血液、感染症、不安症、不眠症など内科疾患が中心の症例が載っ…

【書評】 輸液療法パーフェクト(レジデントノート増刊) 【感想】

輸液は内科外科を問わずほとんどの科で必要となる知識です。 研修医の頃、輸液について勉強しようと思って本書を購入しました。 オススメ度 ★★★★ (初期研修医におすすめ) 1. 外観 他のレジデントノート増刊号と同様の見た目です。 2. 内容 輸液の基本(体…

【書評】 教えて! ICU 集中治療に強くなる 【感想】

教えて! ICU 集中治療に強くなる作者: 早川桂,清水敬樹出版社/メーカー: 羊土社発売日: 2013/02/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 「レジデントノート」で連載されていた人気コラムを集めて単行本化したものです。 オススメ度 ★★★ 1. 外観 真っ…

【書評】 外来を愉しむ 攻める問診 【感想】

救急では著名な山中先生の書かれた本です。 研修医時代、救急をローテートしたときに購入しました。 オススメ度 ★★★★ (研修医におすすめ) 1. 外観 BEAM(Bunkodo Essential&Advanced Mook)シリーズのひとつです。 卒後5-6年目までを対象とした特集テーマの…

【書評】 あなたも名医! もう困らない救急・当直 〈ver.2〉 【感想】

オススメ度 ★★★★ (初期研修医におすすめ) 1. 内容 救急では著名な福井大学の林 寛之先生が書かれた本です。 救急外来で頻繁に出会う症状を中心に記載されています。発熱、頭痛、胸痛、急性腹症、関節痛、めまい、ショック、失神、けいれん、麻痺、しびれ、…

【書評】 内科レジデントの鉄則 第2版 【感想】

オススメ度 ★★★★★ (研修医必携本のひとつ) 1. 内容 新人研修医向けに内科の「鉄則」が3パートに分けて記載されています。 例えば、パートⅠでは発熱は感染症だけが原因とは限らないとか、wheezeが聴取されるのは気管支喘息に限らない(急性心不全もある)と…

【書評】 ねころんで読める抗菌薬: やさしい抗菌薬入門書 【感想】

オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 内容 前半は「抗菌薬の種類・特徴・使いわけ」などの一般的な話が中心、後半は「細菌別の特徴」が書いてあります。平易でわかりやすい表現がほとんどですが、要点はしっかり抑えられている解説がされて…

【書評】 ジェネラリストのための内科外来マニュアル 【感想】

「ジェネラリストのための内科外来マニュアル」を購入しました。 2013年に沖縄県立中央病院の金城先生が執筆された本です。 オススメ度 ★★★★★ (一般内科外来をするようになった人におすすめ) 1. 内容 症候学が中心です。内科外来で必ず出会う症状、例えば…

【書評】 緩和治療薬の考え方,使い方 【感想】

オススメ度 ★★★★ (この分野に関わる人すべてにおすすめ) 1. 内容 痛み、吐き気、食欲不振、呼吸困難、便秘、不眠、抑うつ、せん妄など癌に随伴する症状の機序の解説と、それに対する薬剤の処方例が順序立てて記載されています。実地臨床と最新研究に基づい…

【書評】 レジデントのための感染症診療マニュアル 第3版 【感想】

第2版が発売されてから約8年ぶりの改訂のようです。 オススメ度 ★★★★ (この分野に関わる人すべてにおすすめ) 1. 外観 目を引くのが「熱・白血球・CRPから解放される1冊」とデカデカと書かれている帯です。感染症を診るうえで当然のことですが、上記の3つの…