医学書の感想

実際に購入した医学書のレビューサイト

オススメ度 ★★★

【感想】 腹部超音波ポケットマニュアル 【書評】

オススメ度 ★★★ (超音波をする機会のある人におすすめ:検査技師、医師) 1. 内容 腹部超音波の初心者から指導者や中級者まで幅広い層を対象とした本です。2011年出版のちょっと古めの本ですが、これまで第5刷まで増刷されています。「日本超音波学会推奨の…

【書評】 ERのTips 【感想】

オススメ度 ★★★ (知識をさらに深めたい人におすすめ) 1. 内容 2016年3月出版。iPhoneアプリ「ERのTips」から生まれた初期研修医向けの本です。様々な疾患において、治療方針の判断基準となるルール(=Clinical Decision Rule; CDS)をエビデンスに基づいて…

【書評】 解剖と正常像がわかる! エコーの撮り方 完全マスター 【感想】

オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 内容 超音波検査の初心者向けに書かれた本です。腹部エコーだけではなく、甲状腺や心臓、腎・泌尿器、生殖器、腸管など全身の超音波検査が網羅されています。 2. 本書の特徴 「エコー画像、シェーマ、解…

【書評】 夜間外来であわてない! エビデンスに基づく診療の極意 【感想】

オススメ度 ★★★ (初期研修医におすすめ) 1. 内容 救急外来の症候学の本です。 2012年出版の「あなたも名医!もう困らない救急・当直」と内容が非常によく似ていますが、運動麻痺や腰背部痛、陰嚢痛、急性中毒などの項目は本書でのみ取り上げられています。…

【書評】 「胃と腸」 増刊号 消化管拡大内視鏡診断 2016 【感想】

オススメ度 ★★★ (内視鏡をする人におすすめ) 1. 内容 「胃と腸」から毎年刊行されている増刊号のひとつです。日進月歩の拡大内視鏡ですが、今回も咽頭/食道/胃/大腸の正常拡大内視鏡像から悪性の拡大内視鏡像まで最新の分類、最新の文献に基づいた新知見が…

【書評】 人工呼吸ケアのポイント400 【感想】

オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 内容 聖路加国際病院の看護師の方が書かれた看護師向けの人工呼吸器ケアに関する本です。2005年発刊の少し古い本ですが、内容は今の本と比べても全く見劣りしません。呼吸のアセスメントから基本的な処…

【書評】 救急外来 ただいま診断中! 【感想】

オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 内容 2015年12月に発売された、順天堂大学練馬病院の屋根瓦式の研修医教育プログラム(勉強会)から生まれた研修医向けの救急本です。 内容は全部で22項目に分かれており、意識障害、失神、けいれん、ショ…

【書評】 この1冊で極める不明熱の診断学 【感想】

オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 内容 全編にわたって「不明熱は、発熱のみに注目していては診断はつかない。発熱以外の手掛かり(+α)に目を向けないといけない」という理念に基づいた内容です。膨大な鑑別診断の中から、“その疾患らし…

【書評】 見て読んでわかるNASH/NAFLD診療 【感想】

オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 内容 NAFLD/NASH/ALDについて易しく解説されています。薄い本ですが、それぞれの病態の定義、診断基準、鑑別方法、確定診断への検査手順についても様々な文献を基にした十分な記載があります。飲酒も脂…

【書評】 初期対応に自信がつく! 治療薬レジデントマニュアル 【感想】

オススメ度 ★★★ 1. 内容 初期研修医向けの治療薬マニュアルです。 当直・病棟での初期対応と代表的な薬剤がコンパクトにまとめられています。内容は以下の3章にわかれています。 第Ⅰ章では「頻度の高い症状、緊急性の高い症状」の初期対応および鑑別診断のポ…

【書評】 教えて! ICU Part 2 集中治療に強くなる 【感想】

Part1はかなり以前に読みましたが、先日「教えて! ICU Part 2 集中治療に強くなる」を購入し読みましたので感想を書きます。 オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 内容 Part1同様、救急~ICUで出会う病態を中心に解説されています。 「体温…

【書評】 帰してはいけない外来患者 【感想】

オススメ度 ★★★ 1. 内容 初めて外来を担当する後期研修医向けに書かれた本です。 ・外来診療の極意=“忙しい外来で、効率よく診断を絞り込んでいく。そしてたとえ診断がつかなくても『帰してはいけない患者』を見逃さない”こと、そしてそれを実践するために…

【書評】 腎臓内科レジデントマニュアル 【感想】

オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 外観 コンパクトで持ち運びに便利です。表紙を外すとシックな英語表記となり持ち歩いていても目立ちません。 2. 内容 各種腎疾患の検査~手技から診断~治療までほとんど網羅されています。コラムも豊富…

【書評】 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け 【感想】

オススメ度 ★★★ 1. 内容 解熱鎮痛薬、頭痛薬、めまい・制吐薬、便秘薬、止痢薬、胃薬、睡眠薬、感冒薬、抗不安薬、鎮咳薬、去痰薬、止痒薬……それぞれの薬剤が症例と具体的な処方例とともに系統立って記載されています。薬が効かなかった場合の症例や使い分け…

【書評】 もしも心電図が小学校の必修科目だったら 【感想】

オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 内容 小学校の科目になぞらえて、 ・国語(声に出して心電図を読む) ・体育(運動負荷心電図、急変時の胸骨圧迫) ・音楽(不整脈) ・社会(脚ブロック) ・英語(虚血性心疾患をめぐる日米の違い) …

【書評】 ER・ICU診療を深める 救急・集中治療医の頭の中 【感想】

大津市民病院の小尾口先生が書かれた救急の本です。 数ページをパッと見て、面白そうだと思って衝動買いしました。 オススメ度 ★★★ 1. 内容 小さくコンパクトです。「シンプルに考える、イージーに考えない」の帯が目を引きます。内容は大きく7パート「診断…

【書評】 輸液スーパー指南塾(レジデントノート増刊号) 【感想】

オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 内容 2013年発行の輸液についてのレジデントノート増刊号です。 以前書いた輸液療法パーフェクトは2009年のもので、4年ぶりの輸液の増刊号です。輸液療法パーフェクトよりも輸液について基礎の基礎から…

【書評】 つまずき症例で学ぶ薬の処方徹底トレーニング 【感想】

オススメ度 ★★★ 1. 外観 コンパクトでシンプルな外観です。 2. 内容 81の症例をベースとした薬の処方について記載されています。循環器、消化器、呼吸器、代謝内分泌、腎リウマチ膠原病、神経、血液、感染症、不安症、不眠症など内科疾患が中心の症例が載っ…

【書評】 教えて! ICU 集中治療に強くなる 【感想】

教えて! ICU 集中治療に強くなる作者: 早川桂,清水敬樹出版社/メーカー: 羊土社発売日: 2013/02/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 「レジデントノート」で連載されていた人気コラムを集めて単行本化したものです。 オススメ度 ★★★ 1. 外観 真っ…

【書評】 ねころんで読める抗菌薬: やさしい抗菌薬入門書 【感想】

オススメ度 ★★★ (基礎から学びたい人におすすめ) 1. 内容 前半は「抗菌薬の種類・特徴・使いわけ」などの一般的な話が中心、後半は「細菌別の特徴」が書いてあります。平易でわかりやすい表現がほとんどですが、要点はしっかり抑えられている解説がされて…